ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の薬草各論オオランダガラシ/ガガイモ特 徴 明治3~4年頃に日本に入り、今では各地に帰化している多年草で、草丈は10 ~ 60cm になる。茎の下部は横に伏し節からひげ根を出し、清流中に繁茂する。葉は互生し、奇数羽状複葉で小葉は卵形。花期には、白色で小形の十字花を開く。花期後に細長い莢をつける。生薬名 西セイ洋ヨウ菜サイ乾カン(全草)薬効・利用方法 消化・清血・利尿・駆虫・解熱薬として用いる。消化促進には辛味のある新鮮な葉を細かく刻んで、茶さじ1杯程度を朝食時に食べる。利尿には、乾燥した葉を1日量5~ 10g に400mL の水を加え半量まで煎じて服用する。調製法 必要時に青葉を採取、水洗いして用いる。また全草を水洗いして日干しにし、よく乾燥したものを保存する。※ 明治の頃、西洋肉料理、特にビフテキのつまのために高級洋菜として輸入し利用されたが、調理のごみといっしょに捨てられたのが、旺盛な繁殖力によって、細流などに流れて繁殖した。和名 和蘭芥 別名 クレソン分布 ヨーロッパ原産生育地 湿地や水辺、また栽培もされる。薬用部位 全草花期 春(4~5月)生育期特 徴 つる性の多年草。地下茎を長く伸ばして増え、茎を切ると白い乳液が出る。葉は対生し、長卵状心形で先は尖り、裏面は白緑色を帯びる。花期には、葉腋から花序を出し、淡紫色の花をつける。花冠は直径約1cm で5裂し、内側には長い毛が密生する。袋果は広披針形で、表面にはイボ状の突起がある。生薬名 蘿ラ逍?マ子シ(種子)薬効・利用方法 種子及び葉は強壮・強精薬に用いられ、白色の毛は切り傷の止血に用いる。また生葉からでる乳液は腫れ物、毒蛇・毒虫による咬み傷、イボとりなどに用いられた。強精には蘿逍?子を乾燥葉とともに粉末にして1回量5~ 10g を1日2~3回服用する。調製法 初秋の頃に種子と葉を採取し陰干しにする。※ 種子の白毛はクサパンヤ、クサワタと呼ばれ、綿の代用、印肉、針刺しなどに利用された。なお、根にはアルカロイドを含み、有毒なので注意を要する。和名 蘿分布 日本各地生育地 日当たりのよい野原など薬用部位 葉、種子花期 夏(8月頃)果実期利用部位全 草利用部位葉 種 子アブラナ科オランダガラシNasturtium officinale R.Br.キョウチクトウ科ガガイモMetaplexis japonica (Thunb.) Makino開花期開花期