ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

高浜町の薬草各論オオニタビラコ/オミナエシ特 徴 一年草または越年草で、草丈は20 ~ 100cm になる。茎や葉を切ると白い乳液がでる。根生葉はロゼット状につき、頭大羽状に深裂し頂裂片は三角状卵形で先は丸い。下部の葉は根生葉に比べ、先が尖る。花期には、茎の頂に黄色の頭花を散房状に多数つける。生薬名 黄オウアン菜サイ(全草)薬効・利用方法 解熱・解毒・消腫、止痛作用があり薬疹や食中毒、感冒、乳腺炎、リュウマチ性の関節炎などに有効である。またアレルギー性の喘息にも効果があり、1日量10 ~ 15g を煎用する。また、煎用せずに生の青汁を内服してもよい。調製法 真夏以外はいつでも採取でき、生のまま用いるか、または日干しにする。和名 鬼田平子分布 日本各地生育地 路傍や荒れ地など薬用部位 全草花期 春~秋(5~ 10 月)生育期特 徴 多年草で、草丈は約1m になる。根茎は太く横に這い、株基に新苗が分かれて繁殖する。葉は対生して羽状に全裂し、裂片に粗い鋸歯がある。花期には、上部の枝先に散房花序をつけ、黄色い小さな花が多数群がって開く。果実は楕円形で平たく、オトコエシのような翼はない。生薬名 敗ハイ醤ショウ根コン(根)、敗ハイ醤ショウ草ソウ(全草)薬効・利用方法 鎮静・消炎・浄血薬として腹痛、下痢、肝炎、婦人病等に応用する。根または全草を1日量6~ 10g を500 ~ 600mL の水で煎じて3回に分けて服用する。また抗菌作用もあり、この煎液で洗眼すると結膜炎などによい。中国ではこの生薬を、神経衰弱の治療に効果があるとしている。調製法 9~ 10 月に掘り採り、水洗い後刻んで日干しにする。和名 女郎花分布 日本各地生育地 日当たりのよい山野、栽培もされる。薬用部位 根、全草花期 秋(8~ 10 月)開花期利用部位全 草利用部位根 全 草キク科オニタビラコYoungia japonica (L.) DC.スイカズラ科オミナエシPatrinia scabiosifolia Fisch. ex Trevir.