ブックタイトル青葉山植物図鑑

ページ
111/268

このページは 青葉山植物図鑑 の電子ブックに掲載されている111ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

青葉山植物図鑑

ア●●●● 高浜町の薬草各論オオオケタデ/オオシマザクラ特 徴 大形の一年草で、草丈は1~2m になる。茎や葉に毛を密生する。葉は互生し、広卵形で先は鋭く尖り、基部は心臓形で長柄をもつ。鞘は筒状、膜質で毛があり、辺縁は緑色で広がる。花期には、各分枝の先に穂状花序をつけて淡紅色の小花を密生し、花穂は垂れ下がる。生薬名コウ草ソウ(全草)薬効・利用方法 化膿性の腫れ物、虫刺されなどに用いる。腫れ物には、種子をすって粉末にし、6g を煎じて2~3回に服用する。関節炎には、草1日量10 ~ 15g を煎じて服用する。外用には乾燥葉1枚分を水400mL で煮たてて、冷ました煮汁で患部を洗う。また毒虫に刺されたときは、生の葉を水洗いして揉み、青汁を患部に塗布する。その他、心、胃痛、下痢には、花を2~4g を煎じて服用する。調製法 全草を開花期に採取し、刻んで陰干しにする。または生で用いる。和名 大毛蓼分布 東南アジア原産生育地 観賞用に栽培され、荒地などに帰化している。薬用部位 全草、葉花期 秋(8~ 10 月)開花期特 徴 落葉高木で、樹高は15m に達する。枝はやや太く、葉とともに無毛。葉は互生し、葉身は倒卵状長楕円形で先は尾状に尖る。葉縁には尖った重鋸歯がある。花期には、若葉と同時に白色の5弁花が散房状に開き、芳香がある。生薬名 桜オウ皮ヒ(樹皮)薬効・利用方法 去痰剤原料とするほか、腫れもの、蛇の咬傷などに使用される。民間で、腫れ物で口のあいたものに、反鼻と混ぜて黒焼きにし胡麻油でといて使う。調製法 初夏に皮をはいで日干しにする。※ 桜皮として用いられるのはヤマザクラの皮が通常である。花樹として全国に植栽されているソメイヨシノは、オオシマザクラとエドヒガンとの交雑種で、江戸時代に伊豆半島でできた。ソメイヨシノは全てこの木のクローンである。和名 大島桜分布 房総半島や伊豆半島南部、伊豆七島に自生生育地 観賞用に植栽される。薬用部位 樹皮花期 春(3~4月)果実期利用部位全 草 葉利用部位樹 皮タデ科オオケタデPersicaria orientalis (L.) Spachバラ科オオシマザクラCerasus speciosa (Koidz.) H.Ohba