ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の薬草各論ウウワミズザクラ/エゾノギシギシ特 徴 落葉高木で、樹高は10 ~ 15m になる。葉は互生し、長楕円形で先は尾状に尖り、基部は円く、葉縁に鋭い鋸歯がある。花期には、小枝の先に総状花序をつけ白色の小花を多数開く。花序の軸に数枚の葉がある。果実は卵円形で先がやや尖り、7~8月に黄赤色から黒紫色に熟す。薬効・利用方法 鎮咳・去痰薬として、新鮮な葉から水蒸気蒸留液をつくり杏仁水の代用にする。咳止めには、乾燥したつぼみ1日量5~ 10g に水300mL を加え、半量まで煎じて3回に分けて服用する。未熟果実の塩漬けを、新潟県では杏仁香という。調製法 4~5月の開花前、花のつぼみのまま、花軸の根元からつみとり、風通しのよいところで陰干しする。※ 花のつぼみの塩漬けを、新潟県では杏仁香という。花にはアンズの種子(杏仁)が分解して出す芳香ベンズアルデヒドのようなさわやかな香りがある。和名 上溝桜分布 日本各地生育地 山地薬用部位 花の蕾、新鮮な葉花期 春(4~5月)開花期特 徴 多年草で、草丈は50 ~ 120cm になる。極めて繁殖力が強く、各地に帰化している。葉は卵状楕円形から長楕円形で基部は心形。花期には、茎の上部に総状花序を多数出し、淡緑色の小さな花を輪生状につける。花のあと内花被片3個は翼状になり、下部のふちにとげ状の突起がある。中央部はこぶ状にふくれ、そう果を包んでいる。生薬名 羊ヨウ蹄テイ根コン(根)薬効・利用方法 中国での研究では、解熱・止血・利水・瀉下・防腐・胆汁分泌促進・強壮薬として大便燥結、黄疸、吐血、子宮出血、たむし、でき物、打撲傷などに用いられる。解熱、止血には羊蹄根1日量9~ 15g を煎じて服用する。皮膚病には、生の根または葉のつき汁を患部に塗布するか、煎液で洗う。なお、人によっては逆に皮膚炎を起こしたり、過量を服用すると吐き気を催すこともあるので注意が必要。調製法 必要時に根を掘り取り、水洗して日干しにする。または生のまま使用する。和名 蝦夷の羊蹄分布 ヨーロッパ原産生育地 荒地や路傍、畑地など薬用部位 根花期 夏(6~9月)開花期利用部位花の蕾 新鮮な葉利用部位根バラ科ウワミズザクラPadus grayana (Maxim.) C.K.Schneid.タデ科エゾノギシギシRumex obtusifolius L.