ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

ア●●●● 高浜町の薬草各論ウウマノミツバ/ウメ特 徴 多年草で、草丈は30 ~ 70cm になる。茎は直立し多く分枝する。根出葉は長柄があり大きく、深く3裂し側方の裂片はさらに2深裂して、葉縁にあらい鋸歯がある。茎の上部の葉は葉柄がないか、または短い。花期には、茎の頂に散形花序をつけ、白色の小花を多数開く。薬効・利用方法 去痰作用がある。1日量として5~ 10gを煎じて1日数回に分けて服用する。調製法 夏~秋にかけ全草を採取し、水洗後日陰干しする。和名 馬の三つ葉分布 日本各地生育地 山地の林下薬用部位 全草花期 夏(7~9月)生育期特 徴 落葉高木で、樹高は5~ 10m になる。花期には、昨年の枝の葉腋に葉の展開に先立ち5弁花を開き、芳香がある。果実は球形で、6月頃に黄熟し酸味があり食用とされる。観賞や果実を目的に非常に多くの園芸品種がある。生薬名 烏ウ梅バイ薬効・利用方法 清涼・収斂作用があり、解熱、鎮咳、去痰、鎮吐、下痢止め、回虫駆除、整腸などに用いられる。風邪の初期に、黒焼きにして熱いうちに茶碗に入れ熱湯を注いで実ごと服用する。又は、烏梅1~2個を煎じて服用。疲労回復、健康保持には、1日1回1個の梅干し、又は1日1回30mL ほどの梅酒の服用がよい。調製法 烏梅は神農本草経の中品に収載されている。きわめて古い時代からその薬効を知られていたことがうかがえる。烏梅の製造法については李時珍の本草綱目には「青梅をとって籠にもり、竈突の上で黒く薫じる。もし藁灰のあくに浸してから蒸すならば、肥沢にして虫がつかない。」と記してある。青梅による故事含有する有毒成分は青酸配糖体のアミグダリン、遊離シアンであり、未熟な果肉や種子に含まれている。青梅を食べて30 分~2時間で発症し、初期は頻脈、血圧上昇、過呼吸、頭痛、瞳孔散大、発汗などが起こる。その後、徐脈、血圧低下、呼吸抑制、無呼吸、眠りを貪るようになる。重症になると嘔吐、失神、昏睡、痙攣などを起こして呼吸困難による窒息や心臓麻痺などにより死に至る。幼児であれば、数個のアオウメで死に至る。和名 梅分布 中国中部の原産生育地 花は観賞、果実は食用として広く栽培される。薬用部位 果実花期 早春(2~3月)開花期利用部位全 草利用部位果 実セリ科ウマノミツバSanicula elata Buch.-Ham. ex D.Donvar. japonica Koidz.バラ科ウメArmeniaca mume (Siebold et Zucc.)de Vriese