ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の薬草各論ウウキクサ/ウコギ特 徴 一年性の浮遊植物。水面に浮遊する葉状体は倒卵形で上面は緑色、裏面は赤紫色を呈する。葉状体がつながり群体(コロニー)をつくり、根は葉状体の裏から束になって水中に垂れ下がる。親葉状体の枯死とともに水底に沈んで越冬し、翌春、浮上して新しい葉状体を出芽して成長を開始する。生薬名 浮フ萍ヒョウ(全草)薬効・利用方法 発汗・利水・消腫薬として水腫、リュウマチ、風疹熱毒などに用いる。1日量3~6g を煎じて服用する。調製法 7~9月に採取し日乾する。和名 浮き草分布 日本各地生育地 水田やため池など薬用部位 全草花期 夏(7~8月)生育期特 徴 落葉低木で、樹高は2~4m になる。茎は群生し枝を伸ばし、長枝と短枝の区別がある。葉は5小葉の掌状複葉、深緑色で長い柄があり、長枝には互生し短枝では密生する。花期には、短枝の葉の間から長い柄のある半球形の散形花序を出し、多数の黄緑色の小花を開く。果実は球形の液果で黒く熟する。生薬名 五ゴ加カ皮ヒ(根皮)、五ゴ加カ葉ヨウ(葉)薬効・利用方法 鎮痛・強性・強壮薬として疲労回復、腹痛、冷え症などに用いられ、各種の処方に配剤される。陰萎、疲労回復などには1日量5~8g を煎じて3回に服用する。強精・強壮には五加皮酒を1日量30mL を服用する(五加皮80g、氷砂糖150g、ホワイトリカー1L の分量で、五加皮をこまかく刻んでティーパックに入れ2~3か月漬け込む)。葉は健康茶に用いられる。調製法 11 月頃、根を堀り採り細根を除き水洗いして、木芯を去り根皮だけにして日干しにする。※ 五加皮としては日本自生種のヤマウコギも同様に用いられる。ヤマウコギは花序が葉柄より短くて、葉裏の脈腋には薄い膜があることで区別できる。和名 五加木 別名 ヒメウコギ分布 中国原産生育地 生垣などに人家に植栽され、また野生化している。薬用部位 根皮、葉花期 初夏(5月頃)開花期利用部位全 草利用部位根 皮 葉サトイモ科ウキクサSpirodela polyrhiza (L.) Schleid.ウコギ科ウコギEleutherococcus sieboldianus(Makino) Koidz.