ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

高浜町の薬草各論イイワタバコ/イワヒバ特 徴 多年草で、根生葉は長さ10 ~ 40cm になり1~2枚垂れ下がる。葉は楕円状卵形で基部は翼のある柄となり、表面は光沢があってしわがよる。冬には葉が丸まって球となり越冬する。花期には、花茎を伸ばし頂に散形花序をつくり紅紫色の花を横向きに開く。生薬名 岩イワ蒿ヂ苣シャ(葉または全草)、苦ク苣キョ苔タイ薬効・利用方法 健胃薬として慢性胃炎・胃アトニーなどに用いる。1日量5~ 10g を煎じて3回に服用する。調製法 8~9月頃、葉を採取する。※ 湿った岩壁に着生し、花は美しいので山草として栽培もされる。若葉は古くから山菜として賞味されてきた。苦味があるが、そのまま酢味噌和えや天ぷらなどとし、また茹でて浸し物、和え物などにすると粘り気があり美味である。和名 岩煙草分布 本州、四国、九州生育地 山地の湿った岩壁薬用部位 葉または全草花期 夏(6~8月)開花期特 徴 常緑性のシダ。根が絡み合ってできた仮茎をつくり、仮茎はまれに分枝して大きなもので高さ20cm を超す。仮茎の先端には枝が放射状に束生する。葉は枝の変形したもので、上面は暗緑色、下面は淡緑色か白緑色。乾燥すると内側に巻き込み、湿めると展開する。多くの園芸品種がある。枝は数回分枝して乾くと内側に巻き込む。生薬名 巻カン柏パク(全草)薬効・利用方法 強壮、活血、月経痛、腹痛、脱肛、下血などに用いられる。1日量2~8g を煎じて服用する。調製法 春~秋に採取し陰乾する。または塩水で煮てから日干しにする。※ 主として岩場に着生するシダで、観賞用にロックガーデンなどで栽培される。また姿のおもしろさから盆栽としても栽培される。特に仮幹が高く伸び上がったものは古木のような趣があるので喜ばれる。またその根の塊は着生植物を育てるのにも向いており、大鉢にイワヒバを育てその根のところでセッコクやムギランなどを育てる例もある。和名 岩檜葉分布 日本各地生育地 山地の岩壁に着生する。薬用部位 全草生育期利用部位葉 全 草利用部位全 草イワタバコ科イワタバコConandron ramondioides Siebold etZucc.イワヒバ科イワヒバSelaginella tamariscina (P.Beauv.)Spring