ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

高浜町の薬草各論イイヌナズナ/イノモトソウ特 徴 越年草で、草丈は10 ~ 30cm になる。全草に星状毛をやや密生する。根出葉は束生し、へら状楕円形で不ぞろいの鋸歯があり、茎葉は互生する。花期には、茎頂に総状花序をつけ黄色の4弁花を開く。果実は線状楕円形で扁平、細毛を密生し果柄より短い。生薬名テイレキ子シ(種子)薬効・利用方法 緩下・利尿などの効果があることが知られており、各種の浮腫などに用いる。子を1日量5~ 10g を煎じて服用する。また鎮咳薬として、喘鳴して呼吸困難なものにも用いられる。調製法 果実が成熟する夏に全草を刈り取って日干しにし、種子だけを集めて乾燥する。※ ??子として日本産はイヌナズナの種子であるが、現在流通しているのは中国産で、マメグンバイナズナやヒメグンバイナズナなどの種子が出回っている。和名 犬薺分布 日本各地生育地 畑地や草地薬用部位 種子花期 春(4~5月)開花期特 徴 常緑性のシダ植物。根茎は短く這う。葉身は単羽状葉で頂羽片があり、光沢のない緑色の薄い紙質。葉には栄養葉と胞子葉があり、栄養葉は長さ4~ 15cm で、葉縁には鋸歯がある。胞子葉の葉柄は長く立ち上がり、栄養葉より葉幅が細く、鋸歯がない。生薬名 鳳ホウ尾ビ草ソウ(全草)薬効・利用方法 清熱・利湿・止血・消腫・解毒薬として黄疸型肝炎、腸炎、細菌性赤痢、吐血、便血、尿血、鼻血、扁桃腺炎、耳下腺炎、腫れもの、湿疹等に用いられる。中国の臨床では急性の細菌性赤痢、伝染性肝炎、チフス、胆道疾患に有効との報告がある。1日量10 ~ 20g を煎じて服用する。調製法 必要時に採取し日乾する。またはそのまま使用する。和名 井の許草分布 日本各地生育地 人家近くから山地の林縁薬用部位 根を含む全草利用部位種 子利用部位全 草アブラナ科イヌナズナDraba nemorosa L.イノモトソウ科イノモトソウPteris multifida Poir.