ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の薬草各論イイヌザンショウ/イヌタデ特 徴 落葉低木で、樹高は1.5 ~3m になる。サンショウに似るが枝のとげが互生するので区別できる。葉は互生して羽状複葉。小葉は長楕円形または狭卵形で細かな鋸歯がある。雌雄異株。花期には、枝先に散房花序をつけ淡緑色の花を多数開く。果実はさく果で、熟すと裂けて1~3個の黒色の種子を出す。生薬名 崖ガイ椒ショウ(葉、果実)、青椒、秦椒、青花椒薬効・利用方法 鎮咳・鎮痛の効果があり、打撲の湿布として外用し、咳止めに内服する。打撲傷には、乾燥葉を細粉末にして卵白を加え練り合わせ、それに小麦粉を少々加えてクリーム状にして患部に塗布する。咳止めには、果実1日量5g を煎じて服用する。調製法 葉は小枝ごと刈り取り日干しにし、乾燥した葉を手でもんで細粉する。果皮は種子ごと日干しにする。和名 犬山椒分布 本州、四国、九州生育地 原野や河原、林縁など薬用部位 葉、果実花期 夏(7~8月)果実期特 徴 一年草で、草丈は20 ~ 60cm になる。茎は直立または斜上し、円柱形で普通は紅紫色を帯びる。葉鞘の縁毛は葉鞘とほぼ同長。葉は互生し、広披針形または披針形で先端が尖り、葉縁と裏面脈上に毛がある。花期には、枝の先に穂状花穂をつくり、紅紫色、まれに白色の小花をつける。生薬名 馬バ蓼リョウ(全草)薬効・利用方法 回虫駆除、下痢による腹痛、皮膚病などに効くといわれている。1日量4g を煎じて服用する。皮膚病には粉末にして患部に塗布する。調製法 花期に採取し陰乾する。※ 別名アカノマンマともよばれる。イヌは似て非なるという意味の古語であり、本来のタデ(ヤナギタデ)は香辛料などに役立つものを指し、一名ホンタデまたはマタデと称す。本品は目立つ割には役に立たないからイヌとされた。和名 犬蓼分布 日本各地生育地 原野や路傍薬用部位 全草花期 初夏~秋(6~ 10 月)開花期利用部位葉 果 実利用部位全 草ミカン科イヌザンショウZanthoxylum schinifolium Siebold etZucc.タデ科イヌタデPersicaria longiseta (Bruijn) Kitag.